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「約束」 玉名店 倉光千保美
「約束」 玉名店 倉光千保美高ヒット
投稿者キュートスタッフキュートスタッフ さんの画像をもっと!   前回更新2020-7-23 17:44    友人に知らせる友人に知らせる
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●先日、胸が熱くなった詩と出会いました。
ご紹介しますね。

「約束」 藤川幸之助

今度帰るときには
ライスカレーを作っておくからと
嬉しそうに母は約束した。
久しぶりに実家に帰ってみると
約束通りライスカレーが
テーブルの上においてあった。
食べると母の味つけではない。
レトルトのカレーとハンバーグを
皿に盛りつけただけのものだと
すぐに分かった。
「お母さんのカレーはうまか」
大げさに父は言っている。
「これ母さんレトルトだろ?」
私は不機嫌に言った。
「二つとも時間をかけて作ったんよ」
母は言い張った。
「ちがうよこれは母さんのカレーじゃないよ」
「お母さんのカレーはうまか」
母の方を向いて大声でまた父が言ったので
私も意地になって言い返えそうとした時
「お母さんのカレーはうまか」
父が私をにらみつけて言った。

母が風呂に入って
父と二人っきりになった。
料理の作り方を忘れてしまって
自分から作ろうとはしない母の話を聞いた。
母が私とのライスカレーの約束の話を
父に何度も何度も話すのだそうだ。
母に代わって私のためにレトルトのカレーを
父が用意してくれていた。
「お父さんにしては盛りつけが上手」
私は父にお世辞を言った。
父は嬉しそうに笑った。

藤川氏は20数年におよぶ認知症の母の壮絶な
介護体験から、人々の心を打つ珠玉の詩を
紡ぎ出してきた詩人。次第に記憶と言葉を
失っていく母の命に寄り添い続けた藤川氏が語ります。

「私は母を介護していると思っていましたが、
母はただそこに存在しているだけで私を育て
支えてくれていた、生まれた時のような
「存在そのもの」に返って、その返っていく姿で
私を育ててくれていた。
ですから、どんな命もそこに生きているだけで
大きな意味を持つのです」

そしてこの藤川氏は熊本県出身で私と同じ歳でした。

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