「仙台へ」倉光千保美
10月4日、5日で夫婦で仙台へ講演に招かれ講演翌日5日にぜひお連れしたいところがありますと
現地の責任者さんから連れて行っていただいた小学校
「中浜小学校」です
2011年3月11日の大震災の津波で海からたった400メートルのその小学校の
屋上に避難した児童と教職員、保護者ら90名の命を守り抜いた奇跡の小学校です
宮城県南部の山元町に残る唯一の被災建造物である校舎の保存・活用しようと決定して
大震災の痕跡をできる限り残したまま整備し、震災の教訓を風化させず
災害に対する備え意識の大切さを伝承する震災機構として公開されています
その小学校の周りにあった集落はことごとく津波で流され小学校の2階上部まで
水が来て本当に校長先生の迅速な判断で屋上に避難しなかったら絶対危機の状態だったそうです
すごく心に残ったのは当時の校長先生は退職されていますがいまだに「PTSⅮ」で
毎日のように学校に来て「語り部」として活動されているそうです。
90名の命を助けたにも関わらず引きずっているのは相当な状況だったのだろうと思います
震災直後にやはり仙台に行って津波で流され家の土台だけが残った殺伐とした沿岸部を
見て回ったことがあるのですが、その時とは違う衝撃でした
その時の子供たちはほとんどが看護師や自衛隊など命を守る職業に就き
ひとりの女の子は語り部になりたいと言い実際なられているそうです
本当に連れて行っていただき良かったです・・・
PS
少しほっとしたのは49名の生徒たちの両親とも亡くなった子はいなかったそうです
ただほとんどの子の家は流されたそうです